国連のパン・ギムン事務総長は27日、今回の金融危機により、現在の金融システムの欠陥と問題点が表れていると述べ、新たな金融システムをつくることで協力を強化するよう呼びかけました。

　国連経済社会理事会はこの日、ハイレベル会合を行い、パン・ギムン事務総長はその席上、金融危機の深刻さを十分に認識し、協力的な姿勢で対応していくよう呼びかけました。さらに「いまの経済管理システムは、今回の金融危機に対して十分な対応力を持っていない。国際金融管理機関には、より大きな権限や信頼性、効率性が求められている」とした上で、各国は金融システムの改革にともに参加する必要があり、国連も責任を持ってこの改革を進めていくべきだとの考えを示しました。(鵬・吉田)