世界銀行のゼーリック総裁は26日、ワシントンで「現在、世界銀行と国際通貨基金(IMF)での代表権の比例配分を改革する機会を迎えている。中国など新興経済国は、公正で十分な代表権を得ることになる」と述べました。

　これは、ゼーリック総裁が、26日に開かれた世界銀行と国際通貨基金の合同開発委員会後の記者会見で述べたものです。ゼーリック総裁は「発展途上国が代表権を得るのは、その成果に相応しいことであり、他国から代表権を贈られるわけではない」と述べました。

　ゼーリック総裁は、また「貧困国の権利を無視してはならない」と強調した上で、「世界銀行は今年2月に行った改革で、サハラ以南のアフリカ諸国のために議席1席を増やしたが、これは、新興経済国の代表権を増やすのと同じように重要なことだ」と語りました。(鵬・吉田)