IMF・国際通貨基金のストロス・カーン総裁は25日ワシントンで、「2009年世界各国が発動した経済刺激策が予想通りの役割を果たしてくれれば、世界経済は2010年の上半期から景気回復の兆しが見えてくる」と述べました。

　ストロス・カーン総裁が当日の記者会見で、「来年の世界経済は今年各国の経済刺激策の実績次第である」とし、「すべてが順調に動ければ、世界経済が来年の上半期から景気を回復する見込みである」と述べました。

　世界規模の金融危機が広がりつつある中、世界経済の伸びが明らかに鈍化し、主要経済国と経済連合が厳しい経済衰退に苦しんでいます。金融危機に対応するため、多くの国は大規模な経済刺激策を発動しました。IMFは、世界各国が大規模な経済刺激策を発動し、金融危機による衝撃を緩和し、世界経済の景気回復を一日も早く実現するよう繰り返して呼びかけています。（翻訳：KH）