タイ政府のパニチャン報道官は16日、アピシット首相は議会下院を解散しないと表明したと述べました。

　タイのメディアはこの報道官の話を引用し、「アピシット首相は、議会下院を解散し総選挙を行っても、異なる政治的見解を持つ人の間の割れ目を補うことは出来ず、それはより激しい政治的対抗を引き起こし、政治情勢をより混乱させるだけだと指摘した」と報道しました。

　タイの反独裁民主戦線（UDD）の責任者は14日、反政府デモ活動を中止し、デモ隊は首相官邸周辺地区を含む、全国のすべての集会地点から撤退すると発表しましたが、20数日間続いた政局の動乱は2人の死亡者と100余りの負傷者を出しました。

　動乱終結後、タイでは、政治的矛盾の緩和を通じて国の安定を回復するため議会下院の解散を求める声が高まっています。