中国の胡錦涛国家主席は1日ロンドンで、ロシアのメドベージェフ大統領と会見し、双方は、戦略パートナー関係の推進、国際金融危機への対応、国際問題での協力などに関して共通の認識に達しています。

　席上、胡錦涛国家主席は、「今年、両国関係は全面的で、急速な発展振りを見せている。特に当面の国際情勢が複雑に変化し、国際金融危機が広げるなかで、両国関係を強化させることは、差し迫って重要なことだ」とのべたあと、次のことを提案しました。

　それは、今年のハイレベルの往来を確実なものにし、毎回の会合が両国関係発展の推進力になるようにすること。これまで結んだ協議を着実に実施し、石油分野の政府間協議をいち早く結び、科学技術や軍事技術など分野での協力を深め、金融危機対応での協調を強化すること。また、両国国交樹立60周年にちなんで、祝賀イベントや中国での『ロシア年』などの大型交流イベントを催し、両国の人文的な協力を促進すること。そして国際問題での相互支持と戦略的協力を強化することです。

　これに対してメドベージェフ大統領は、胡錦涛主席の両国関係への評価に賛成の意を表した上で、「両国の戦略的関係を推進するため、ロシアは中国と共に、国交樹立60周年にちなんだ祝賀イベントを成功させ、経済協力、貿易、エネルギーなどの分野における協力をさらに強化し、国際金融危機や国際問題と地域問題に共同で対応していきたい」と語りました。

　また、メドベージェフ大統領は、チベット問題に関するこれまでの立場を堅持していくと言うロシア側の姿勢を改めて表明しました。（翻訳：李軼豪）