世界最大先物取引所であるアメリカのシカゴ・マーカンタイル取引所の名誉会長で、『先物取引の父』とも呼ばれているレオ・メラメド氏は、このほど、「経済危機は、アメリカだけではなく、欧州などでも同じく厳しい状況だ。世界経済は、急速に衰退している」と指摘しています。

　レオ・メラメド氏は、20日シカゴで取材を受けた際、「アメリカの経済は、苦境に陥っている。アメリカや欧州ばかりではなく、ロシアや中国にも影響をもたらしている。危機を克服するには、各国の協力が必要だ」と語っています。

　中国経済について、レオ・メラメド氏は、「中国が資本市場で収めた成果を評価する。この方向に従って、引き続き発展していくことを期待している」と語り、「中国の株式市場は大幅な調整を受けている。中国の取引所でも株価指数先物取引が展開されるのを望んでいる」と語っています。また、レオ・メラメド氏は、「デリバティブ取引を行う中で、危機を防ぐため監督管理を強化すべきだ」と提言しています。（翻訳：李軼豪）