イスラエルのペレス大統領は20日午後、正式に右派野党リクード党首のネタニヤフ氏に新政府の組閣権限を与えることにしました。

　ペレス大統領は20日エルサレムで開かれた記者会見で、「イスラエルの多数の政党は広範囲な連立政府を希望している。ネタニヤフ氏は組閣する時、この意見を考えてほしい」と語りました。これに対して、ネタニヤフ氏は、「自分は重要な責任を担っている。イスラエルの安全と平和を確保するため、努力する」と述べました。ネタニヤフ氏はまた、カディマの党首リブニ氏と労働党党首バラク氏に、連立政権に参加することについて話し合う要請をしました。しかし、カディマはこの要請を断り、労働党も反対党の陣営に入る意向です。

　同日、パレスチナ自治政府のアッバス主席のスポークスマンは、「今後、イスラエル政府が両国の協調を堅持し、合意に達した協定を順守し、居住地の建設を停止して、国際法を守ることが実現できれば、パレスチナはイスラエル政府と引き続き協力していきたい」と発表しました。（翻訳：オウギ　チェッカー：金井）