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中国北部、干ばつによる被害が拡大

2009-02-06 15:47:41     cri    




















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 中国北部の干ばつは広がりを見せており、被害を受けた農地の総面積は1000万ヘクタールに達しています。5日、政府は干ばつの対応で史上初となるレベル1対応を取ることを決定し、あらゆる手段で干ばつの対応に当たっています。専門家の予測によりますと、今回の干ばつは夏に収穫する食糧生産量にある程度の影響を与えますが、食糧供給への影響は限られたものであるとのことです。

 中国国家気象センター気象予測室の張培群主任によりますと、今回の干ばつで北部の12省が影響を受け、被害が広い範囲に及んでいます。

 「今回の干ばつの影響は広い範囲に影響し、被害も多く出ている。降水量が少なく、平年と比べ5割から8割も減っている」と張培群主任は話しています。

 中国政府は、3億元の緊急資金を拠出して被災地の救済に当てており、夏に収穫する作物の量を確保することに努めています。国家洪水干ばつ災害防止指揮本部ではダムの放出量を増して、作物を守ることに取り掛かっています。

 中国で夏に収穫する食糧の生産量がトップの河南省は、10日以内に全省470万ヘクタールにおよぶ小麦畑を灌がい出来るよう準備を進めています。河南省の農家、楊保華さんはこう語っています。

 「天気予報によると、この先数日間雨が降らないため、今後小麦畑をもう一度灌がいしなければならない」

 一方、安徽省の北部では省内の70%にあたる、160万ヘクタールの小麦畑が被害を受けています。省政府は干ばつ地域の灌がいをサポートするため、1億キロワット・アワーの農業用の電力消費指標を設けました。また、3億元の農業補助金を前倒して給付し、農民の救済物資購入を支援しています。安徽省政府の程中才副秘書長の話です。

 「安徽省で被害にあった農地の59.2%に当たる100万ヘクタールの灌がいを済ませた。15日までには干ばつ地域すべての灌がいを済ませる予定である」

 中国農業省の調査によりますと、4日までに河南、安徽など7つの冬小麦の主な産地では、480万ヘクタール、被害面積の50%に当たる灌がいを済ませたということです。

 北部の深刻な状況を受けて、食糧供給に対する懸念が出ていますが、専門家の話によりますと夏の農作物の生産量に影響するものの、食糧供給への影響は限定的であるとのことです。中国社会科学院農村発展研究所の李国祥研究員の話です。

 「干ばつの発生後、政府は食糧生産への影響を最小限に抑えるよう取り組んでいる。その上、夏に収穫する食糧生産量が国の食糧総生産量で占める割合は相対的に小さい。また、この5年は豊作が続いたので、食糧の安定供給のための基礎が整っている」

 天気予報では7日から、中国西北地方の東部と華南地方の南部で一時的に雨が降るとのことです。これによって干ばつは一時的に緩和されますが、北部の降雨量は依然として少なく、干ばつは3月まで続くことが予想されます。

 (翻訳:黄恂恂、チェック:安藤)

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