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難局に落ちたロシアとウクライナのガス問題

2009-01-07 16:28:32     cri    



















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 ロシアのプーチン首相は6日夜、ガスプロムのミレル社長と会談し、ウクライナとの天然ガスをめぐる問題について討議しました。これはこの2日間にわたり開かれた2回目の討議です。専門家は、これは問題が容易に解決できないことを示していると見ています。

 ミレル社長は6日、プーチン首相と会談した後、「ウクライナを経由する欧州向けの天然ガス輸送が完全に停止されれば、ウクライナを経由する理由がなくなるだろいう。最近の報道によると、ウクライナは自国を経由して欧州向けに輸送される天然ガスのうち15%を抜き取り、その量はなおも増えている。ロシアはすでに欧州向けのガス供給で代替措置を講じている」と表明しました。現在、ベラルーシとポーランドを経由するガス輸送パイプラインがフル稼動しています。

 このほど、ガスプロムの責任者は「ウクライナは同国を経由する4本の輸送パイプラインのうち3本を閉鎖した。またパイプラインからガスを抜き取ったため、バルカン地域のブルガリアやルーマニア、クロアチア、ポーランド、マケドニア、セルビア、ハンガリー、トルコ、ギリシャなどの国への供給も停止した」と非難しました。一方、ウクライナ国営ガス会社は「抜き取りではなく、ガス輸送システムの正常な運営を維持するためだ」と強調しました。

 天然ガスをめぐるロシアとウクライナの紛争はすでに数年前から始まっています。ウクライナは天然ガスの埋蔵量が少なく、年間供給量800億立方メートルのうち4分の3が輸入に頼っており、その大部分はロシアから輸入しています。また、ロシア産欧州向けの天然ガスの輸送は80%以上がウクライナを経由しています。これによって、ロシアとウクライナは特殊な関係で結ばれていますが、天然ガスをめぐる問題も日増しに複雑になってきました。

 ウクライナ国営ガス会社のドゥビナ社長は6日、「8日にモスクワを訪れ、天然ガスをめぐる交渉を再開するつもりだ」とロシアに通告しました。

 ガスプロムのミレル社長はこれに対し、「いつでも交渉をする準備はできている」と述べました。

 報道によりますと、ミレル社長は8日に代表団を率いて、ブリュッセルでEUにおける天然ガスの供給先や欧州議会の代表、EU エネルギー担当者と会談し、ウクライナ経由のガス輸送の問題について討議する」と表明しました。

 現在、ガス問題をめぐるロシアとウクライナの立場には大きな差があり、問題の解決は容易なことではありません。ロシアは天然ガスの価格を絶えず引き上げ、ウクライナを服従させようとする一方で、ウクライナ経由でヨーロッパへ確実にガスを輸送するよう要求しています。確実にヨーロッパに輸送しなければ、ガスを抜き取る行為を意味し、抜き取ったガスはすでに費用を支払ったヨーロッパの供給先のものとされています。一方、ウクライナはそれを無視し、自らの立場を堅持し、ロシアの行為はウクライナに経済的圧力をかけているものだとみなし、EU 諸国がこのガス問題に仲介することを希望しています。

 専門家は、この問題を解決しなければ両国の利益にマイナスとなるだけでなく、両国のイメージも損なうことになるだろうと見ています。(翻訳:トウエンカ)

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