温家宝首相は19日北京で、香港特別行政区の曾蔭権行政長官、マカオ特別行政区の何厚鏵行政長官とそれぞれ会談し、行政事業報告を聴取しました。

　温家宝首相は曾蔭権行政長官と会談した際、「中央政府は、行政長官と特別行政区政府の事業をあくまで支持し、香港が国際的な金融危機による経済不振を乗り越えられるよう全力をあげて支援していく」との考えを表明しました。さらに、温首相は、香港の金融安定と経済発展のための7分野、合計14項目の支援策を講じることを決めたことを明らかにしました。これらの支援策には、本土と香港の金融協力を促進する、食品や飲料水、電気、天然ガスなどの安定供給を確保する、本土住民による香港観光地点を増やす、香港系企業による本土のサービス業参入を拡大することなどが盛り込まれています。

　何厚鏵行政長官との会談で、温家宝首相は「中央政府は、世界規模の金融危機がマカオ経済にもたらす影響を非常に関心を寄せている。マカオ経済の安定成長を維持するため、同様に力を惜しむことなく支援していく。香港に対する支援策は原則、マカオにも適用する」と述べました。（翻訳：KH）