中国の温家宝首相と日本の麻生太郎首相、韓国のイ・ミョンバク(李明博)大統領は13日、日本の福岡県太宰府市で首脳会議を行い、3カ国間の協力強化や金融危機への対応などについて意見を交わしました。中日韓首脳会議は、これまでASEAN・東南アジア諸国連合との会議に合わせて開かれていましたが、今回は初めて独立した会合として開催されました。

　会議の後、3首脳は「3国間パートナーシップに関する共同声明」に署名し、相互信頼、尊重という原則の下で未来に向けた包括的な協力を行うとともに、ASEANやAPEC・アジア太平洋経済協力会議などにおける地域協力を推進していくことで一致しました。

　3首脳は、政治、経済、環境保護などにおける行動計画も発表し、3カ国首脳会議を持ち回りで年1回開催し、次回は来年に中国で、第3回は2010年に韓国で行うことなどを確認しました。

　会議では、また、金融危機に対処するための連携強化を図る「国際金融および経済に関する共同声明」や、防災分野での協力強化を確認した「防災協力に関する共同声明」も発表しました。(翻訳：鵬　チェック：吉田)