虎門の資料リンク
ーー任洪傑鎮長インタビュー
虎門は珠江の東岸に位置し、30年前には小さな農業の町だった。改革開放を経て、現在、虎門は商工業、サービス業が発達した近代都市となった。
虎門の主幹産業はアパレル生産で、女性服がメイン商品となっている。アパレル企業の数は2000社以上となり、従業員は30万人を超え、登録した服装のブランドは6000あまりに達している。アパレルの取引額は100億元を超え、2007年、150億元を記録した。
今、全世界に広がっている金融危機は、虎門にどのぐらいの影響を及ぼしているのだろうか。任洪傑鎮長の話によると、一部の企業には確かに影響を受けている。特に、欧米向けの玩具や小型家電製品、服装、靴類などのメーカーをはじめとする加工貿易企業に響いている。しかし、虎門で商工登録した企業約51000社のうち、影響を受けたのはごく少数だ。
アパレル業界では、海外からの受注生産をメインとする企業は全体の30%にたらずで、ほとんどは自主ブランドを持ち、国内か海外で販売している。影響はさほど大きくないという。
一方で、金融危機の影響を軽視してはいけないとはっきり認識しており、東莞市政府は、10億元の資金を拠出し、企業が難関を乗り越えるために支援している。そのため、政府の指導の下で、金融危機に対応する強い自信を示している。
また、虎門鎮政府の指導層は、環境整備に強い関心を示している。交通や都市建設などには、まだ課題が多いと認識している。生態環境の整備については、発電所から排出された二酸化硫黄の脱硫、排ガスへの監督・管理、中小企業の排出削減、天然ガスの使用へのシフトなど、さまざまな措置を講じている。このほか、人材の導入や、流失防止など人的環境の整備も強調した。全社会が努力し、より包容力があり、オープンな文化の環境作りを目指している。(周莉)
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