広東取材の初日は目的地は、東莞市の虎門だった。虎門といえば、清の末、民族英雄の林則徐がアヘンを没収・棄却したという、歴史教科書から学んだ知識がこの地名に焼きついてかのように覚えている。
しかし、いまの虎門は様変わりだ。女性服の生産をメインとするアパレルの町と生まれ変わったのを、この目で確認して、最初は正直ピンと来なかった。
11月24日、私たちCRI広東取材団の一行は、虎門を訪ねた。ちょうど、第13回中国虎門国際ファッション交易会(20日ー25日開催)が開かれていた。
今年の交易会は、「ファッションにスポットを当て、未来に期待」をテーマにし、世界各地や国内の各地域から取次店や代理店などのバイヤーが大勢駆けつけている。交易会のスケジュールを見てみると、2009年各ブランドのコレクション発表会が多い。私たちが訪ねた時間帯には、香港のブランド「Qの一族」発表会があったので、それを見学した。
北京ではまだ出店していないようだが、イメージキャラクターには最近人気上昇中の芸能人李氷氷を起用しているため、会場には彼女の写真を掲げているファンが多かった。
ファッションのイメージとしては、その名のとおり、キュートな感じ。10代~20代の若い女性を目当てなのだろうか。来年春夏のコレクションでは、花などをインスピレーションした、花模様やレースをふんだんに使うなど、かわいくてフェミニンな印象を醸し出す新作をまとったモデルが次々と登場。期間中、こうしたショーや商談会が絶え間なく行われる。(周莉)
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