大舞台付近で、北京五輪の聖火ランナーに選ばれた地元住民・孫茂芳さん(66歳)に話を聞くことができました。孫さんは、リレーに参加した時のトーチをイベント会場にもってきて、参加者に自由に触わってもらい、記念撮影のリクエストにも応じました。
「どの人もトーチを手にすると、嬉しいそうに顔がほころびました。その度に、私は、オリンピックは究極のところ、人民のものなのだと痛感しました。」
孫さんは、とりわけ、オリンピックが人々の精神面に与える影響に期待をしています。
「五輪聖火は一回、点されて、それで終わるものではなく、いったん点されたならば、開催国の社会にずっと影響を与えていくものだと信じています。これからも、もっと大勢の人に、五輪のトーチにさわってもらい、五輪を身近で感じてもらいたいと思っています。」
ステージに集まった市民の多くは、赤やピンクなど、明るい色の衣装を着ていました。「今日はまるで盆とお正月が一緒に来たようです。だから、朝起きて、おめでたい色のTシャツを選びました」、と市民の曹さんが言いました。
「7年前、北京が五輪誘致に成功した夜、東四は喜びに沸きました。うれしさの余りに、みんなが一斉に二環線に集まって、歌ったり、踊ったりして、忘れられない夜を過ごしました。あれから7年が過ぎましたが、町並みがたいへんきれいになり、人々の心にも大きな変化が起こり、私たちの生活にも目に見える変化が起こりました。」
五輪開会式のスタートとともに、北京の中軸線沿いの32箇所で花火の打ち上げが予定されています。午後7時半頃、天安門広場付近の長安街両脇には、溢れる人で壁ができました。しかも、人の流れはまだまだ増え続けています。天安門広場で打ち上げる花火を一目見たく、集まった人たちです。
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