待ちに待った日がやってきました。
朝起きると、外は薄曇りで、蒸し暑く感じました。最低気温は24度、最高気温は33度。
数日前の天気予報では、にわか雨が降る恐れがありましたが、幸い、雨が降ることもなく、無事開幕の時刻を迎えました。今日は、会社や政府機関は休みにしたところが多く、道路はいつもよりも空いていて、通行人も少ないようです。
「北京の交通に負担をかけないよう、市民たちが協力していると実感しています。お陰で、スピードが出るし、燃費も良い。通行人が少ないけど、次から次へと利用客がいたので、願ってもない効率の良い一日ですよ。」
タクシーの運転手・趙秋生さんは、今日の交通状況に満足しているようです。そして、最近の北京の変化についてこう語りました。
「空気がとてもきれいになったことは、換気扇から車内に入る空気で分かります。また、朝、車を洗う時に使う水の量も半分ほどに減りました。それに、交通マナーも良くなり、事故もめっきり減ったことも嬉しいです。」
一方、北京の蒸し暑さに負けずに、頑張っている人たちが大勢いました。ボランティアの人などです。各住宅団地では、いつも以上に、制服姿のボランティアを多く見かけました。主なメンバーは定年退職した人で、団地内のパトロールや治安維持の協力などが皆さんの主な仕事です。
「とても嬉しい一日です。中国が強くなったから、オリンピックが開催できるようになりました。7年間、ずっと待ってきましたよ」、と、皆さんは気持ちを新たにしていました。
北京の古い市街地・東四街道は「オリンピック」を地域おこしに生かした町で、ここでは、朝からイベントが続々と開催されていました。
この町の公園には、地域の住民が芸を披露するステージ・「五輪コミュニティー大舞台」が設けられています。舞台の回りは、地域住民が数日間かけて、折鶴2008個が飾られています。今日は蒸し暑い中、この舞台で2回もステージが催され、午後7時半には、北京五輪の開催の無事を願う趣旨のキャンドルライトの集いも開かれました。
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