泉さんは日本の大学を卒業後、すぐに北京へ留学しました。北京在住歴は実に14年目を迎えました。
翻訳の仕事で忙しい毎日を送っている泉さん、いったいどんな日常生活を送っているのでしょうか?
「ほとんど、翻訳の仕事しかしていないんです。ここ数年はぜんぜん遊んでいません。でも最近は体力をつけるため、スポーツジムに行って、ヨガとかピラティスとかをやっています。そこは外国人が少なく、いろんな年齢層の中国人がいらっしゃいます。みなさんと一緒に体を動かすのは楽しいです。中国で生活していること自体、すごく楽しいです。どこに行っても、誰とでも、お友達になれるというところがあります。生活は楽しいです」(泉さん)
泉さんは、以前、北京の日系企業に勤めたり、テレビや雑誌の現地コーディネーターとして働いたりしていました。その頃はいろんな人に囲まれて、にぎやかな毎日だったそうですが、翻訳の仕事を始めて生活が一変してしまったそうです。その分、いまはリフレッシュ、リラックスできる時間を大切にしています。ほかにも、北京の古い住宅を改築したおしゃれなバーでお酒や食事を楽しんだり、留学時代には自転車で万里の長城までサイクリングを楽しんだりしていたそうです。こうやってのんびりとした時間を持つことが、海外生活を充実させる秘訣なのかもしれません。
泉さんにとって北京は、「第2のふるさと」のような街。泉さんは、13年間の北京生活について次のように振り返っています。
「初めは10年以上住むつもりはありませんでした。住んでいるうちに、そうなってしまったんです。実は、今年で36歳になりました。中国人の友達から、『半分は中国人だね』と言われました。人生の3分の1を外国で過ごすことになるなんて、考えてもみませんでした。楽しくて、あっという間に時間が過ぎていったのです。特に帰りたいとは思っていません」(泉さん)
1 2
|