
このほど、北京では「グッドラック北京」というオリンピックのプレ大会が行われました。その期間中、8月17日から20日まで、大気の状況を測定するために、車両の通行制限を実施しました。先日、北京市社情民意中心は今回の通行制限について、北京の18の区と県の住民を対象に電話調査を行った結果、89.4%の人が、通行制限期間中に交通渋滞が緩和されたと認めたことが明らかになりました。
今回アンケートに答えたのは1048人で、年齢は15歳から70歳まで、そのうち、20歳から45歳までの人が60%を占めています。調査に答えた75.8%の人が空気がきれいになった感じがする、また、67%の人が交通事故が少なくなったと答えました。そして、半数以上の人はナンバー規制はほとんど仕事に支障がなかったとしています。
これまで、北京では、家や車を持つというのは一種のステイタスのように思われていましたが、今回の交通規制によって、北京市民の考え方が変わってきているようです。アンケートに答えた44.6%の人が今後はなるべく地下鉄や路線バスなどの公共交通機関を利用するという考えを示しました。また、20%の人ができるだけ自転車で出かけると答えました。
さらに、89.1%の人が2008年のオリンピック開催のしばらく前から車両のナンバー規制を実施すべきだと答えています。
報道によりますと、大気状況測定期間中の4日間は、特別許可を持つ車両やタクシーを除いて、日付が奇数の日は奇数ナンバー、偶数の日は偶数ナンバーしか走れないというように規制していたことによって、300万台といわれる北京の車のうち、130万台が制限されたということです。この規制のため、公共交通機関の利用者が200万人増える予測があったが、地下鉄や路線バスなどの公共交通機関を普段より増やしたり、特別のダイヤを組んで走らせたりしていたので、バスや地下鉄もそれほど混雑には見られませんでした。
(編集:東)
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