2008年の北京オリンピックに備え、北京ではこのごろ、「グッドラック北京」と名づけた、オリンピックのプレ大会を行って、各オリンピック競技場を実際に使って本番同様に競技を行い、オリンピックに関わる業務やサービスをテストしています。そこで、これにあわせて8月17日から20日まで、自動車に対して交通規制を実施することになっています。つまり、公共交通やタクシー、特別許可を持っている自動車を除いて、日によって、奇数ナンバーと偶数ナンバーの自家用車や公用車を規制して、走る車の台数を減らすのです。
そのため、その期間中、バスや地下鉄、タクシーで出かける人は延べ200万人増えることが予想されています。これに対して、北京市交通管理部門は綿密な対策を講じています。
まず、バスを一日およそ1万台増やして、人が集まる路線や住宅地に重点的に配置することになります。また、競技会場へのバス路線を臨時に10本開設します。それに、地下鉄もこの四日間で、臨時時刻表に沿って、運行することになっています。つまり、朝晩のラッシュ時間を延長させるわけです。また、タクシーを簡単に拾えなくなることも考えられます。交通管理部門では、二つの電話番号を用意しました。この番号に連絡すれば、10以内にタクシーが来るということです。
さらに、北京市交通管理局のHPでは、規制区域や線路の地図を示すことになっています。また、北京に入る各検査所でも、この地図を配っています。これまで、全部文字で書かれていた内容は、今回、図面で確認するようになり、管理部門のサービス向上の意欲が見られます。
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