北京外国語大学第10回日本文化祭に合わせて開催された北京外大、北京大、早稲田大の三大学文化スポーツ交流週が5月21日、北京で開幕しました。このイベントは、中日文化スポーツ交流年の関連イベントでもあります。
開幕式が北京外国語大学の大講堂で行われ、三大学の1000名以上の大学生が参加しました。日中の大学が合同で文化祭を開催するのは今回が初めのため、各界から大きな注目を浴びています。
北京外国語大学のコウ平総長、北京大学の許智宏総長、早稲田大学の土田健次郎副学長がそれぞれ挨拶。なかでも、早大の土田副学長が流暢な中国語で行ったスピーチが一座を驚かせ、盛大な拍手が沸き起こりました。このほか、中日二十一世紀交流委員会の石川好委員、日本国際交流基金北京事務所の藤田安彦所長、文化祭を後援したNEC中国の金子肇総裁もそれぞれ挨拶に立ち、若者交流による中日の理解増進に期待を寄せました。
開幕式終了後、三大学の学生の共演による中日音楽交流会が開かれ、和やかで友好なムードに包まれたひと時を過ごしました。中でも、北京大学で交換留学中の早稲田大学の松尾淳一郎さんが流暢な中国語で台湾歌手、ジェー・チョウの歌・「髪如雪」を披露し、同じく早稲田大学の金沢大地さんが日本語の歌・「桜」を歌い、会場の雰囲気を盛り上げました。北京大学民楽団が演奏した「花好月円」と「世界に一つだけの花」は、民族音楽の音色と現代音楽を融合させ、独自の世界をかもし出し、観客を魅了しました。日本のシンガー・ソングライター・岡田輪学さんも文化祭に駆けつけ、北京のお茶屋さんでの出会いを歌った曲・「ジャスミン茶」を披露し、多くの人を感動させました。
左:三大学の学生による合唱「未来へ」で開幕
右:北京大学民楽団
合同文化祭は中日の大学間で学校を跨いで文化交流をする場を構築することを目指し、北京外大のコウ平総長が提唱し、三大学の学生の自主運営で実現。21日から一週間にわたり、茶道、日本料理試食会、和服展示会、写真展、書展、学生が自主制作した映画を含めた映画祭、サッカーの親善試合などが開催される予定です。なお、開幕式に先立ち、アフレコ大会や、日本のベンチャー企業代表と中国人大学生の交流会なども開催されました。
「こうした交流を通して、ありのままの日本にふれたい。日本の伝統文化を知り、また、日本人若者の考えも知りたい」。北京外大一年生の王宝寧さんが流暢な日本語で期待を語りました。
開幕式と音楽祭が終わった後、実行委員会メンバーの陶インさんは、「初めての開催なので、不安が大きかった。しかし、やりながら様々なことを勉強できたので、貴重な体験だった。両国学生の強い気持ちが今回の企画を実現させた。このようなイベントの開催を通して、国交回復して35周年を迎える中日の文化交流を促進できればと願っている。忙しかったが、楽しかった」とほっとした表情を見せました。(取材、写真:朱コウ、王小燕)
北京外国語大学正門
大学のキャンパス
受付の日本語学部の学生たち
早大の土田副総長
ご挨拶早稲田大学土田健次郎常務副学長
ご挨拶北京外国語大学赫平学長
北京大学の許智宏総長
NEC中国金子総裁
国際交流基金の藤田所長
NECによる図書贈呈(左・北京外大日本語学部陳永嘉さん;右・NEC中国の左安国さん)
NECによる図書贈呈
道上尚史日本公使
学生代表・陳永嘉学生さん
早稲田大学生の金沢大地さんが熱唱中
北京大学で交換留学中の早稲田大学生文学部の松尾淳一郎さん
北京大学民楽団
北京大学民楽団
シンガソングライター岡田輪学さん
北海道拉網民楽
祝開幕
北外日本文化祭
文化祭三校書道展
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