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心の触れ合いは、簡単にできる
   2007-04-09 14:57:34    cri

 今回、安徽省の中心・合肥市にある「経済技術開発区」を訪れ、「日立建機有限会社」を取材しました。日立建機は、開発区が建設された翌々年の1995年、合肥に進出。安徽省の工事現場で必ずと言っていいほど目にするオレンジ色の掘削機が、この会社の主力製品です。敷地面積は40万平米で、社員数は761人。また、投資総額は10億元(日本円で1500億円)にのぼり、一人当たりの利潤は100万元(2004年)となっています。

 日立建機は21世紀の建設機械業における一流企業を目指し、日々発展を遂げています。中国の高度成長に伴う建設ラッシュ。その好景気に恵まれていることもありますが、それにしても、この企業の凄まじい成長ぶりには目を見張るものがあります。

 総経理・平田東一さんにお会いしました。初めてお会いしたときは、てっきり中国人の方だと思ったほど、現地に溶け込んでいらっしゃるのが印象的でした。紺の背広に金縁のメガネ。キリリとしたビジネスマンでありながら、どこか親しみの持てる温和な方です。

 平田さんの経営理念は、「心と心の触れ合いを大事にすること」。たとえば、761人いる社員のうち、日本人スタッフは、技術者も含めて27人しかいません。そこで、中国人スタッフが日本語を、日本人スタッフが中国語を身につけ、少なくとも日常会話では通訳が要らないようにしているのだそうです。国が異なるスタッフ同士が、こうして努力していることが、仕事の効率アップにつながっているのではないでしょうか。

 「心と心の触れ合いは、難しいことですか」と聞くと、平田さんは「いいえ」と、きっぱり答えました。「日本人スタッフとして、中国人の生活に溶け込むようにしています。例えば、お昼ご飯は中国人スタッフと一緒に食べます。いつも一緒にいるようにしています。中国人と変わらない生活を楽しんでいれば、自然と交流できますから」(平田さん)。

 その後も、安徽省各地を取材してまわったのですが、この平田さんの言葉がいつまでも忘れられませんでした。このような心と心の触れ合いが、大きな力となる。日常を大切にすることが、国と国の関係を円滑にさせる。中国と日本、両国の国民が力を合わせれば、どんな壁も乗り越えられるのではないかと思いました。今は交通や通信網が発展し、両国の国民が交流する機会も増えました。これからどんな触れ合いが生まれるのか、楽しみです。

 なお、平田さんは、日立建機(中国)の総経理としての立場のほか、合肥市の外資導入イメージ大使にも選ばれ、関連政府活動にも参加しています。(文 朱丹陽)

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