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一時間目 お酒めぐり、中国の白酒(2)
中国の白酒は蒸留酒で、高粱、小麦や芋類が原料です。酒の色が透明なため「白酒」とも呼ばれ、日本の焼酎にあたります。白酒はウイスキーやブランデーと共に世界三大蒸留酒とも言われます。
一般に、白酒は香辛料などを添加していないため、酒の純度が高いのが特徴です。また、陶器に入れて貯蔵するため、容器の材料の匂いが酒に移らず、酒自体の味が保存されています。
白酒は原料や麹の成分によって、独特な香りや味が生まれます。中国では、白酒独特の香りをもつ酒が好まれ、その香りと味によってお酒が分類されます。では、白酒の種類をご紹介しましょう。
まずは、醤香型白酒です。
醤香型の白酒は香りが絶えることなく、芳しくても猛々しくありません。味はやわらかく、まろやかで、後味がいつまでも残り、ほんの少しこげた匂いがします。飲んだあとでもグラスに香りが残るのも特徴です。
このタイプの白酒は茅台酒が代表的です。それに次いで、四川省瀘州市古藺県の郎酒もこのタイプで、有名なお酒です。
次は清香型白酒です。
この風味はいろいろな味がうまく調和しており、まろやかなだけではなく、やわらかい後味がさわやかです。このタイプの白酒は、山西省杏花村の汾酒が代表的です。それに次ぐものとしては、陝西省鳳翔県の西鳳酒です。
次は濃香型白酒です。
熟成させる蔵の独特な匂いが芳しく、濃い香り、甘くてやわらかな味がよく調和しています。後味がすっきりしており、飲んだあとも香りが残るのが特徴です。中国では、濃香タイプの特徴を香、醇、濃、綿、浄の5つの言葉で表現します。代表的なお酒は、五粮液、剣南春、瀘州老窖特曲、洋河大曲、古井貢酒です。
しかし、同じタイプに属している白酒といっても、なかには独特の香りや風味を持っている酒もたくさんあります。例えば五粮液、濾州老窖特曲酒、古井貢酒は同じ濃香タイプの白酒ですが、香りと風味にはっきりとした違いがあります。それぞれの微妙な違いは言葉や文字では表すのは難しいため、飲む人が個々に口で感じとるしかありません。
その他のタイプの白酒もまだまだありますが、番組の中でご紹介しています。
みなさん、中国の白酒がお好きでしたら、ぜひ中国を訪れた時には、白酒の酒蔵めぐりの旅をしてはいかがですか。
二時間目 中国の酒都、山西省汾陽市の観光地とグルメ
山西省汾陽市の杏花村鎮は、汾酒の産地です。汾酒は1500年の歴史をもつ銘酒といわれています。近代では、1915年のパナマ太平洋国際博覧会(サンフランシスコ万博)で一等賞の金賞を獲得し、その名は国内だけではなく、国外にも知られるようになりました。
汾陽市では山西省杏花村汾酒グループが経営する汾酒文化観光地は観光の目玉の一つです。中には、汾酒博物館、現代化の醸造工場の見学エリア、復元された昔の汾酒醸造工房、酔仙楼というレストラン、ホテルなどがあります。汾酒博物館は、1992年に開館したお酒をテーマとする博物館です。今は国家4級の工業テーマの観光地に指定されています。そのほか、太符観という道教の寺をご紹介します。これも一見の価値があります。
現地の美味しい料理では、B級グルメの粉漿と石頭餅をご紹介します。粉漿は、中国の南部では、ほとんど知られていません。石頭餅の名前はちょっと変わっています、それぞれ一体どんな食べ物なのか、それにはある理由があります。是非、番組をお聞き逃しないように。(まとめ:任春生)
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