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3月3日 金曜日

2017-03-03 16:11:10     cri    

一時間目 世界無形文化遺産、中国書道


 漢字のもつ様式上の美を書といいます。書は漢字圏の文化であり、芸術でもあります。代表的な書体は篆書・隷書・楷書・行書・草書の5体で、このすべての書体が一応完成したと言われているのが六朝時代です。

 2009年9月、この中国書道はユネスコの世界無形遺産に登録されました。

 では、現在よく使用されている中国書道の書体を紹介します。

 一、隷書

 漢字の書体を初めて示した「説文解字」の序文に、秦の書体として8体が記され、最後に隷書体を取り上げています。始皇帝時代の雲夢秦簡という竹簡が1975年に発掘され、この時代に隷書の原形ができ上がっていたことが証明されています。

 二、草書

 前漢に隷書を略した章草という書体が生まれ、章草が隷意を除いて草書になりました。今の楷書や行書とは繋がりがなく、むしろ篆書や隷書と連携していることも分かっています。

 三、行書

 楷書から行書が生まれたとしていますが、今日の出土文字資料の分析によれば、行書は楷書が使われる前に草書と隷書の長所をとって誕生したとされています。

 四、楷書

 楷書は隷書からの変異で、後漢末から三国にかけての時代に発生ました。新しい書体は速書きの需要から生まれるのが自然の流れですが、漢の正体は隷書であるため、この補助として新しく生まれました。後世、隷書または今隷と称していることが多くあります。

 中国歴史上の有名な書道家として先ず、挙げられるのが王羲之です。その他、魏の鍾繇、後漢の張芝、東晋の王献之、初唐三大家の欧陽詢、虞世南、褚遂良、盛唐の顔真卿、宋の四大家の欧陽詢、蘇軾、黄庭堅、米芾、明末の董其昌、王鐸、清代の鄧石如、趙之謙など多くの名前が挙がります。

 今、中国では、書道は古代文化として、その発展と継承がともて大切にされています。幼稚園から大学まで、書道を学ぶ授業があるほか、民間では、書道の塾や書道を学ぶ団体もたくさんがあります。オリジナルの筆を作り、墨の代わりに水を使って公園などで書を練習している人もいます。皆さん、中国に来て書を通して、人々と交流してみませんか。

二時間目 江蘇省蘇州張家港市の観光スポットとグルメ

 この時間では、中国書道の故郷リストに登録されている蘇州の一番北側にある張家港市を紹介します。有名な観光地には、双山、香山、鳳凰山、鑑真和上が6回目に日本に渡る出発港である東渡苑などがあります。現地のグルメとして、長江四鮮と呼ばれる美味しい魚のジ魚(魚辺に時)の蒸し料理、刀魚ワンタンが挙げられます。是非、お聞きください。(任春生)

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