担当:王小燕、白昊
jingji
|
北京では花ショウブや、庚申バラが美しく咲き誇る季節となりました。
今週の番組は最近届いたリスナーのお便りを紹介するほか、作曲家・冨田勲さんの死を悼む特別企画や北京で開かれた熊本応援イベント「がまだせ!熊本!Tシャツプロジェクト」の様子をお届けします。
追悼特別コーナー:作曲家・冨田勲さんの去年5月の北京公演を振り返る
5日、世界的なシンセサイザー奏者で作曲家の冨田勲さんが東京で逝去されました。享年84歳。昨年5月20日、「冨田勲×初音ミク 『イーハトーヴ交響曲』」コンサートが北京で開かれました。中国の大手動画サイト「楽視」がこれをインターネットで生中継したことで1700名余りの来場者のみならず、オンラインで見た数十万人にも深い印象を残しました。
冨田さん死去のニュースが中国に伝わった後、主要メディアはいずれも報道し、ソーシャルメディアではお悔やみの意味を表す蝋燭マークや、その死を悼むメッセージがたくさん寄せられています。中には、冨田勲作品をもう一度鑑賞しようという流れも静かに起きています。
冨田さんは1932年4月、東京生まれ。当時紡績会社「鐘紡」(かねぼう)の嘱託医だった父の転勤で、4歳から中国の青島や北京で過ごしていました。北京滞在中、父親に連れられて天壇公園に行き、回音壁で音の反響を聞いた時に受けた不思議な感覚が、のちに音楽家になる原点となった、と本人は振り返ります。
(左)2015年5月、北京天壇公園を10年ぶりに訪れた冨田勲さん (右)「冨田勲×初音ミク 『イーハトーヴ交響曲』」コンサートで壇上に上がって挨拶する冨田さん(前列中央)
冨田さんと中国との深いかかわりについて、昨年5月26日の「ハイウェイ北京」
(https://japanese.cri.cn/782/2015/05/26/241s236777.htm)、6月2日の「CRIインタビュー」
(https://japanese.cri.cn/782/2015/06/02/145s237079.htm)でも紹介しましたが、追悼の気持ちを込めて、去年の北京訪問の時の取材をピックアップしてお届けします。
最後に冨田さん最後の作品、亡くなる直前まで取り組んでいた新作「ドクター・コッペリウス」のコンサート情報です。
交響曲 「ドクター・コッペリウス」
2016年11月11日(金)、12日(土)
会場:渋谷Bunkamura オーチャードホール
スペシャルバスケット:北京で熊本を応援、「がまだせ!熊本!Tシャツプロジェクト」
5月1日メーデーに北京にある日本大使館付近の亮馬橋で「大有東・西」という週末市場が開催されていました。その中の1つのブースには、「がまだせ!熊本!Tシャツプロジェクト」と書かれた看板が掲げられていました。
週末市場「大有東・西」 がまだせ!熊本!のブース
熊本地震被災地への応援の気持ちを込めて、1日~2日にわたって開かれたこのチャリティー販売会は、北京にいる日本人留学生などによる企画で責任者は清華大学博士課程の沓名美和さん。
「がまだせ!熊本!Tシャツプロジェクト」北京側のスタッフ。右から2番目は責任者の沓名美和さん
沓名さんは中央美術学院で2年間留学した後、現在は清華大学美術学院の博士3年生。「再生と芸術」が研究の方向だそうです。当日のブースはもともと、「REVERSE」をテーマに、薬莢をアクセサリーにするカンボジアとの連携プロジェクトを紹介する予定でした。しかし、熊本で地震が発生したのを受け、急遽、ブースの半分を熊本応援コーナーに変更しました。ブースの看板や張り紙は直前に発注し、開催当日にようやく届きました。沓名さんの「間に合ってよかった」とがホットした表情が印象的でした。
「がまだせ!熊本!Tシャツプロジェクト」の看板説明文
どのような気持ちでこのプロジェクトを行ったのか?どんな人が買いに来てくれたのか?皆さんの気持ちは?現場で取材しました。
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |