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4月12日 火曜日

2016-04-12 20:50:55     cri    

1時間目 越境ECの新税収制度について、経済講演会「高速鉄道のレールを支える日系企業」での取材

担当:王小燕、白昊

 ふわふわ~北京は柳絮(りゅうじょ)の飛び交う季節となりました。ポプラや柳の木から飛び立つ綿状の種子、4月の北京の風物詩です。気象当局の発表では、柳絮のピークが今週金曜日の4月15日に訪れるそうです。

 さて、今日の番組は「旬な話題」で、中国で8日から施行開始になった越境ECの新税収制度について、白昊アナが詳しく説明します。今回の税制改革により、これまでの保税スキームの利用や、「関税額(行郵税)50元以下までは免税」というルール、税率の種類と適用リストなどに大きな変化が起こりました。中国人のインターネット通販にどのような影響を及ぼすのか、インターネットの書き込みも交えてご紹介します。

 後半の「スペシャル・バスケット」は、4月2日に開かれた日中経済講演会で取材しました。「高速鉄道のレールを支える日系企業」と題したこの講演会は、『政治対立下の経済発信力 日中関係は本当に最悪なのか』の中国での翻訳、出版を記念して行ったものです。

 

 2014年10月に日本僑報社から出版された同書は、両国の政治、外交関係の悪化を背景に行われた企画。中国でのビジネスにかかわる経済人33人が、今後の両国関係や経済活動に戸惑いを感じている日本の読者に向けて、それぞれの経験に基づき、特に中国に拠点を置く日系企業の本当の状況を伝えるために執筆されたものです。中国では、『我来中国做生意』という表題で、2016年1月に世界図書出版公司から出版されました。翻訳を担当したのは高華彬さんを始めとした11人の中国人ボランティアです。

 この講演会には、5月に任期満了して中国を離れる木寺昌人日本大使が挨拶に立ち、その後、この本の編集代表・加藤隆則さんが企画の背景などを紹介しました。

 メインスピーカーは蘇州石川製鉄有限公司董事長で、同書には「高速鉄道を支える鋳物」というタイトルで寄稿した塩谷外司さん。この日、塩谷さんは「鋳物作りを通じた日中友好」をテーマに、中国との関係のきっかけ、蘇州でもの作りをしてきた20年間の経緯、失敗から学んだ事や、企業存続のための土壌作りについて紹介しました。翻訳者代表の高華彬さんも登壇し、「中日関係にも有機栽培が必要」という演題で、翻訳を提案した理由や、翻訳に取り組んだ心境について話をしました。

 講演会が終わった後、会場で関係者の皆さんにマイクを向けてみました。

 
写真(左)は加藤隆則さん 写真(右)は左から高華彬さん、塩谷外司さん

2時間目 アートフェアの楽しみ方~「アートフェア東京」來住尚彦さん&李一さんに聞く(下)

 アート取引の見本市である「アートフェア」が最近、世界各国で頻繁に行われています。3月24日~26日、香港で行われた「アートバーゼル香港」には35の国と地域から、239軒のギャラリーが参加しました。1970年にスイスの地でスタートした世界最大の現代アートフェア「アートバーゼル」が香港で開催されたのは、今回で4回目となります。

 これに続いて、「アート北京」が4月30日~5月3日まで、「アートフェア東京」5月11日~14日が、中国と日本でそれぞれ開かれます。 アジアの由緒あるアートフェアはほかにも、アート台北、アートソウルなどがあります。欧米で始まったアートフェアは、21世紀以降、アジア諸国でも頻繁に開かれるようになっています。

 こうした中、「アートフェア東京」が3月18日、北京でプレイベントを行い、中国アート界に対するPRを強めました。今回は引き続き、「アートフェア東京」の來住尚彦さんと李一さんにお話を伺います。

 コンサートや舞台の演出も数多く手がけた來住さんに、來住流のアートフェアの見方を聞き、その上で、「アートフェア東京」の特徴、中国と日本がアートを通して交流できることについての展望を語ってもらいました。

 一方、北京っ子の李一さんが目指しているのは、中国人収集家を日本に呼び込む企画です。日本のアートマーケットが、中国人収集家の目にはどのような魅力として映るのか、アジアのアートシーンを取り巻く環境の中の、新しい動きはあるのか。引き続きお聞きください。

【プロフィール】

 來住尚彦(きし・なおひこ)さん

 1985.3 早稲田大学理工学部工業経営学科卒
 1985.4 東京放送(現TBS ホールディングス)入社
 Audio エンジニアとしてスタートし、その後コンサート演出ディレクター、番組プロデューサーを経て
 1996.4 コンプレックスライヴ空間「赤坂BLITZ」立上げ、支配人としてコンサートの企画・制作に携わる
 この時期、年間300本のコンサートを観て音楽、舞台センスを磨く
 2008.3 エンターテインメントエリア「赤坂Sacas」を立上げ、 推進部長、プロデューサーとして企画立案、制作を担当
 音楽のみならずコンテンポラリーアートにも活躍の場を広げる
 2015.3 TBS ホールディングス退社
 2015.3 コンテンポラリーアートを取り扱うアートフェア東京のエグゼクティブ・プロデューサーに就任
 2015.5 一般社団法人アート東京設立

 李一(り・いち)さん

 北京生まれ。大学で英語を専攻。卒業後、CCTV(中央テレビ)、在北京ギリシャ大使館勤務を経て、2008年に株式会社電通北京事務所に入社。2013年に日本に渡り、現在はアートフェア東京・海外事業チーフディレクター 。

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v 4月5日 火曜日 2016-04-05 21:22:07
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