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第九話:国民党政府、解放区の抗日軍隊の降服受け入れを阻止

2014-08-23 17:30:14     cri    

 日本が全面的な中国侵略戦争を開始してから、日本軍に抵抗し戦ってきたのは、主戦場で戦っている国民党の軍隊だけではなく、中国共産党が指揮している武装勢力も抗戦しました。日本が降服した後、中国共産党の八路軍、新四軍と華南にある各抗日ゲリラ部隊も日本軍の降服を受け入れ、代表を派遣して降服受け入れの話し合いなどに参加すべきでした。しかし、国民党政府は抗日戦争の成果を独占するため、後方で戦った抗日軍隊への降服の受け入れを阻止しました。

 1945年8月10日、蒋介石は何応欽陸軍総司令官に送った電報で、「各戦区は、その管轄内の敵軍に対して、指定された軍事長官以外に降服しないよう警告すべきだ」と命令したほか、第18集団軍の朱徳司令官と彭徳懐副司令官宛に「当該集団軍所属の部隊は現地で駐屯防衛し、命令を待つべきだ。各部隊はその所在戦区の司令官に管轄されなければならない」との命令電報も送りました。これに対して、8月13日に朱徳と彭徳懐は、蒋介石に電報を送り、「この命令を断固として断る。(命令は)公正な道理に合わず、中華民族の利益にも背いており、日本侵略者と祖国を裏切った売国奴に有利なだけだ」と表明しました。新華社が同日論評を発表し、「蒋介石が日本の降服を受け入れる権利を独占する目的は、内戦を引き起こすことにある。中国解放区の抗日軍隊には日本の降服を受け入れ、日本を軍事的管制する権利がある」と指摘しました。

 また、8月15日朱徳は、ソ連、米国、英国の3国政府に宛てて、中国の解放区と被占領地区にあるすべての抗日武装部隊は、その包囲された日本軍に加担した中国人による傀儡軍の降服を受け入れる権利、そして代表を派遣して同盟国による敵国の降服受け入れとその後の関連業務処理に参加する権利を持っていると表明しました。8月16日朱徳は改めて蒋介石に電報を送り、わが軍に対しての「現地に駐屯防衛し、命令を待つ」という命令が間違っていることを指摘したうえで、「解放区の軍隊を包囲している敵の軍隊の降服は、解放区の軍隊が受け入れる。あなたの軍隊はその包囲している敵軍の降服を受け入れるべきだ」としました。

 8月25日中国共産党中央は、当面の情勢に対する宣言を発表し、八路軍、新四軍と華南にある抗日武装部隊が日本の降服を受け入れる地区を画定すると同時に、これらの部隊に降服した日本軍に関するすべての作業を取り扱う権利を与えるよう国民党政府に要求しました。しかし、これら合理的で正統な要求は国民党政府に不当に拒否されました。

 1、1945年8月13日、朱徳と彭徳懐が蒋介石の11日に出した命令を拒否した同文電報。(中央公文書館提供)



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