1955年5月の筆記供述によれば、1917年、大阪市生まれで、1939年、旧日本軍に入隊し、中国安徽省宣城県への侵略戦争に加わった。1945年8月、旧日本軍が降伏後、国民党軍閥の閻錫山部に加わり、1948年7月10日山西省太原で捕虜となった。

　重要な罪として、以下のものが挙げられる。　

　1940年1月、安徽省宣城での新兵訓練中、中国新四軍と抗日軍の兵士10人を"教育材料"として殺した。

　1940年2月、作戦休憩中、避難中のお年寄り1人を銃剣で殺した。

　1941年12月、山西省太原で2人の村民を捕まえ、1人を殺し、もう1人を部下に殺させた。

　1942年2月中旬、大谷県新庄村の山洞で村民4人を捕まえ、男性1人を殺し、女性1人をレイプし、もう1人を部下に輪姦させた。

　1942年2月中旬、摩天嶺東南部のある村で、転移中の八路軍病院を攻撃し、病人5人を捕まえ、うちの2人を殺した。

　1942年2月下旬、大隊本部医務室の曽根軍医大尉10人を掩護し、コレラやチフスなどの細菌を付近の民家に撒き散らし、茶碗や箸、包丁、食卓などの食器類に塗り、飲用水にも投入した、など。（07/16　Lin、山下）