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2時間目「CRIインタビュー」(書道家稲垣黄鶴さんの描く北京の秋)

2013-10-22 20:14:36     cri    


                              聞き手:王小燕、大野

 今週は俳句集『北京恋』を書き残した書道家・稲垣黄鶴(いなが・こうかく1903~2006)さんの描く北京の秋をご紹介します。ゲストは、黄鶴さんの息子さん・写真家の稲垣喬方(いながき・たかまさ)さんです。4月30日に放送した「春の句」に続き、第2弾の企画です。

 母親譲りの北京への深い愛情を抱く稲垣さんは、今回、半年ぶりに北京を訪れました。母親が70年余り前に詠んだ句を自身の北京体験も交えながら紹介する稲垣さん。「母の顔が見える」と思いにふけった表情でつぶやいていました。

 ・見返れば 牛還りゆく 秋夕日

 ・古刺繍の 藍も古りたり 秋時雨

 ・城門を 入り来る駱駝 秋日和

 ・伝説を 秘めてか柿の 一とくびれ

 ・ここも亦 柿の露店や 廟の市

 ・柿を愛で 黄土を愛でて 八年かな

 ・菊咲かせ 鶴巣庵は 昼しづか

 ・隠棲の 身は一鉢の 菊と在り

 ・名月や このまま行けば 街の果て

 ・亜字窗に 日すがらふれて 散る柳

 ・朝の窗 硯水に映る 秋の雲

 ・より添えば 柱つめたし 今朝の秋

 ・くいしばる 歯にしみ入りて 秋の風

 ようこそ稲垣黄鶴の導いてくれた時空の旅へ。ぜひ番組をお聞きくださいませ。(王小燕)

    

 【稲垣喬方(いながき たかまさ)】さん

 1930年 東京に生まれる
 1959~1987年 フジテレビ美術部勤務
 1968年より京都丹波地方の民家撮影を始める
 1975年 東京・銀座にて「山里の四季・丹波」個展
 1984年 東京・銀座にて「詩情の民家・三人展」
 1992年 写真集『山里残影』(グラフィック社)を出版
 2000年から中国内陸部での記録撮影を始める
 2009年 『山里残影』優秀作品として東京都美術館に出展

 現在、現代表装協会理事     

リンク:「私の残したい風景~写真家稲垣喬方さんの中国の農山村記録」https://japanese.cri.cn/781/2012/10/18/Zt141s199633.htm

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