
まず、茶道具の乗った茶盤を拳一つ分くらい(布巾を置く幅)に近づけ、茶道具のいくつかを茶盤からテーブルに下ろしますが、置く場所まで決まっています。持って動かす時も決して両手の親指が相手に見えないように。茶盤の上の茶道具の位置を変えるなど、ひと通りの準備のあと、茶壺や茶海、茶杯を温める作業と続きます。

一煎は茶海に入れ二煎のために茶壺にかけ、外からまた温めます。そしてやっと、再び茶壺から茶海、温め用のお湯を捨て、相手が飲む茶杯へ。この流れは約10分、茶の香りとともに、お茶を抽出し易い温度を保つため、何度もお湯をかけたり、入れたりして流すわけです。決して"湯水のように"使うわけでなく、お茶を出す相手への心遣い。

決して中国茶芸には規則や決まり事があるわけではありませんが、その作法は、時間と空間の流れにゆとりを与えてくれます。その仕草をとともに、相手とのコミュニケーションが豊かになっていきます。「確かに!」。茶道具を用意して迎えてくれる中国の知人の顔が浮かんで来ました。「今度は私がもてなしてみよう」という気持ちにもなりました。なお、体験したウーロン茶の淹れ方や、最新の中国茶情報などは、「杭州の旅」として、日本語部の動画情報番組「真的ma?北京」で紹介しますので、是非ご覧下さい。(山下哲弥)
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