今年の中国は、中秋節(9月30日)と国慶節(10月1日)が連続しているため、史上初の8連休となりました。
連休真っ最中の北京からお送りする今週の番組は、連休期間中の中国の動きを始め、黄土高原にある山西省大同市で20年にわたって緑化活動を続けている日本の認定特定非営利活動法人「緑の地球ネットワーク(GEN)」の高見邦雄事務局長のインタビュー(最終回)をお送りします。
GENが大同で展開している活動の中身、そして、この20年の喜怒哀楽を聞きました。とりわけ、水収支の視点からの「緑化による水神話」や、降水量の少ない乾燥地でいつまでも人工的に水をかけることにたよる「むやみな緑を作らないほうが良い」という高見さんの指摘にはっとさせられました。
なお、先々週の番組でご紹介した自転車で中国を旅する日本人青年の河原啓一郎さんのその後の動きが気になります。 河原さんは9月初めに、地震が発生した雲南省へボランティアで薬品を届けに行く道中、20数人の中国人に囲まれ殴られました。それを中国版ツイッター・ウェイボーでつぶやいたところ、中国のネットユーザーたちは数万回以上転送したり、コメントを書き、暴力に強く反対するうねりがインターネットで発されていました。
ところで、最近の河原さんのミニブログを見させてもらいますと、その後仲間たちと無事雲南省に到着。現地では負傷者の傷口の手当をしたり、山から転び落ちてきた大きな石を地元の人たちと一緒に運んだり、またはテントで非難中の子供たちの歌をカメラに収めたりして、すっかり元気を取り戻してボランティア活動に頑張っているようです。
ちなみに、河原さんは事件数日後、20日付のミニブログで次のようにつぶやいていました。
「みなさんにご心配をおかけして申し訳なく思っています。今はとっても元気です。これ以上たくさんの人に傷を負わせたくはありません。体が受けた傷よりも、心の傷のほうがずっと深くて長く残るからです。いまの私は少し喪失感を味わっているものの、初心は変わっていません。中国に心優しい人がたくさんいることを知っているからです。いま、私は中国の仲良したちと一緒に被災地に入りました。一緒に頑張っています」
旅好きな河原さん、今後とも元気に夢に向かって頑張ってほしいと思っています。
(王小燕)
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |