こんにちは。「エンタメ･ランド」の時間です。お相手は閔亦氷（ミンイヒョウ）です。

　今日は3月11日。東日本大震災から丸1年を迎えました。

　ということで、今週の「エンタメ・トピックス」は東日本大震災1周年・スペシャル「応援ソング特集」をお送りします。

　【今週の曲目】

　♪「龍者（ドラゴン・パーソン）」/「大愛（ビグ・ラブ）」

　中国人のMC　LIERと日本人のTAKUNORIこと宮下匠規で結成された中日混合ヒップホップユニット「龍者（ドラゴンパーソン）」が、震災後１周年に、「大愛（ビッグ・ラブ）」を書き下ろしました。ボーカルの宮下匠規さんは中国で、歌、ダンス、通訳など幅広く活躍しています。

　♪ リュウ/「丘の上の人－long road, we walking」

　リュウは、日本生まれの台湾人。「丘の上の人－long road, we walking」は去年、東日本大震災発生後に制作されました。日本生まれのリュウも震災に心を痛め、他人事とは思えなかったそうです。この曲はもともと、若くしてこの世を去った伝説のラッパー・Ｍ80を想う気持ちを載せた唄でしたが、「この唄を、日本への応援歌にできないだろうか？」「日本は僕の故郷の一つでもあるから」と考え、普段人に聴かせることの無いこの曲を、是非日本に届けて欲しいと提供してくれました。去年、この曲はインターネットの映像投稿サイトでも公開され、中国人の間でも大きな反響を呼び起こしました。

　♪ alan/「幸せの鐘」

　中国チベット族出身の女性シンガー、alanのインターネット配信曲「幸せの鐘」。これは2008年5月12日に発生した中国四川大地震災害への義援活動としてリリースされた曲で、配信収益の409万円は全額、赤十字に寄付されたということです。2008年に四川大地震を経験した中国は、大震災がもたらす苦しみや悲しみを痛いほど理解していると思います。そのとき、日本が派遣してくれた救援隊が遺体に敬礼し、命の重要さを真摯な態度で表したことで多くの中国人が感動したのを覚えています。震災から1年が過ぎ、被災地の復興や原発の状況に中国の人々は今でも関心を寄せています。復興への祈りを込めてこの曲をお届けします。

　♪ VA/「無惧風雨～アメニモマケズ～」

　去年、番組で放送されてから、「この曲を聴いてつい涙してしまった」「感動的な曲で、もう一度聞きたい」とリクエストが殺到した曲があります。ジャッキー・チェン（成龍）、、ジュディ・オング（翁倩玉）、アラン・タム（譚詠麟）、ハッケン・リー（李克勤）、ジャッキー・チュン（張学友）など、香港を代表する人気スターが日本の被災地のために歌った「無惧風雨～アメニモマケズ～」という曲です。実は去年4月1日、東日本大震災チャリティーイベント「愛に国境はない 3・11キャンドルナイト（愛心無国界 311燭光晩会）」が3時間にわたって香港のヴィクトリアパークで行われました。このイベントはジャッキー・チェンの呼びかけで開催されたもので、「香港演芸人協会（香港芸能人協会）」に所属する歌手、俳優、タレントなど約500人が参加しました。このイベントのテーマソングとして制作されたのが、この「無惧風雨～アメニモマケズ～」です。これは、岩手出身の詩人・宮沢賢治の詩がそのまま日本語バージョンの歌詞になっており、ほかに、中国語バージョンと広東語バージョンも作られたそうです。

　♪五月天（メイデイ）/「OAOA」（新バージョン）

　次は、大ヒット中の五月天（メイデイ）の最新アルバム『第二人生（セカンド・ラウンド）』からお届けしましょう。このアルバムのテーマは「人類滅亡の日」となっていますが、アルバム企画のヒントは「東日本大震災」だったそうです。テレビで震災の映像を見て衝撃を受けた五月天（メイデイ）のメンバーたち、「今」を大切にしようと自分の音楽を通して発信することを決めました。レコーディング中に、「人類滅亡」といったテーマをめぐってメンバーの間で悲観派と楽観派に分かれていたそうですが、そのため、ボーカル・阿信（アシン）の提案で、ピュアなイメージでアレンジした「明日版」とダークイメージでアレンジした「末日版」の2タイプでアルバムをリリースしました。それぞれ、曲順とジャケットが異なっています。

　今日ご紹介するのはアルバムの大ヒットナンバー「OAOA」ですが、アルバムの「明日版」に収録された新バージョンです。

　♪ CRI日本語放送スタッフ/「春よ、来い」

　被災地の復興にも、中国をはじめ世界各国の人々の支援がまだまだ必要です。今日のラストナンバーは、CRI日本語放送のスタッフからエールをお届けしましょう。今年の新年特番「CRI紅白歌比べ知恵比べ」で私たちが歌った松任谷由実の名曲「春よ、来い」です。