6月11日、この日の午前中、300キロを3時間以上かけてハルビン市の東南にある牡丹江市へ移動。
ここまでくると、ロシアの国境まではあと100キロちょっと。ウラジオストクやハバロフスクといった極東ロシアの地名が出てきたり、市の政府の責任者の話の中にもロシアとの合弁企業の話がひんぱんに出てきています。もちろん、日本も日本海を挟んで向かいになるので、思いのほか近くです。そんなことから中国・ロシア・日本・韓国の貿易が盛んな地域でもあります。
車で走りながら外を見ると、なだらかな丘にどこまでも広がる緑の畑、遠くに山、そして白樺の木々。CRIのスタッフは「この感じはヨーロッパの風景みたいだねえ」と言っていましたが、私にしてみれば、母の故郷の北海道に非常に近いものを感じました。
確かに今年の春節の時に大ヒットしたフォン・シャオガン監督のコメディ映画『非誠勿擾』でも北海道が登場したことから、今、中国の人たちの間で北海道旅行が流行っているのですが、しかしどうも牡丹江と北海道を結びつける人はいません。あの映画に出てきたのは、ラベンダーの花がじゅうたんのように北の大地を被っている風景など、ほんとうに「きれいなところ」ばかりで、もちろん映画を見た人に「北海道に行ってみたいなあ」と思わせるのには十分すぎるほどの効果がありましたが、むしろ本当の北海道の感じはここ、牡丹江市の景色にあるのでは……?と思いました。
しかもこの日、6月だというのに気温は13度ぐらいしかなく、おまけにあいにくの雨模様で涼しいを通り越して寒いぐらいです。ヨーロッパもこんな気温の日もありますが、これほど雨は降らないのではないでしょうか。そんなところからも、私にとってはここ牡丹江が北海道のイメージに近いのですが、さて、みなさんはどう思いますか?(文章・写真:安藤)
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