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地震後の北川中学校

2009-05-04 15:09:45     cri    

 28日、日本でも広く知られている北川中学校を訪問しました。北川中学校といっても場所は綿陽市にある長虹集団培訓中心(テレビ生産などで有名な中国の家電メーカー・長虹集団の職業訓練校)で、その中に建てられた仮校舎です。今、3000人あまりの生徒たちが、そこで授業を受けています。

 ちょうど午前中の授業が行われている最中で、広々としたグランドでは体育の授業が行われていました。中国の学校では大抵、体育の授業でも体操着に着替えることはなく、普段どおりの格好で、軽いランニングや卓球など思い思いの運動をしていました。その様子はごく普通の中学生や高校生(中国での中学は日本の中学校と高校にあたります)と変わらない印象を受けました。

 グランドの向かいに建つ校舎に、生徒たちを対象にしたリハビリセンター・北川中学康復站があります。これがあるおかげで、リハビリを受けながら、普段の授業も受けることができるというわけですが、この日車椅子に乗った17歳の高校1年生の女の子・郭冬梅さんが来ていました。普段は午後、リハビリに来ているそうですが、今日は音楽を聴き、雑誌を見るために来たそうです。

 新校舎の建設は今年5月から始まる予定ですが、校舎再建に先駆け、学校側は生徒のメンタルケアを優先的に進めているようです。そんな中、ボランティア教師による音楽や美術などの授業が注目を浴びています。校内の音楽教室でボランティア教師としてやってきた首都師範大学音楽学院の3年生・張竹君さんに出会いました。教室の中には10数台の電子ピアノが整然と並んでいます。午前中は授業がなく、張さんは一人でピアノの練習をしていました。なんだか覚えのあるメロディーが流れてきたので、よく聞いてみると、なんと日本の「桜」でした。張さんの話によると、この音楽支援計画は、数ヶ月前からすでに始まっているということです。毎月新しい教師が交代で来るわけですが、今回は彼女を含めて8人の教師が派遣されてきました。そして、自分の任期は5月初めで終了すると言い、彼女は心残りだというような表情を見せました。

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