Q:(1)共同企業の法律的特徴は何ですか。
(2)丙は共同企業の共同経営者と見なされますか。
A:(1)共同企業の特徴および共同企業法の規定によって、共同企業の各共同経営者が債務に連帯責任をもたなければなりません。
(2)丙はほかの共同経営者と契約を結んではいなかったのですが、実質上共同経営者となりました。このため、丁は丙に債務の返済を求める権利があります。
丙の貸したお金が共同企業への出資だと見なされます。丙は会社の利潤を得ることのみならず、共同企業の経営もしていました。一般的な債権者のように固定の利子を受け取ることと詳しい返済期日を約束することはなかったのです。そこで、丙は事実上共同経営者であり、共同企業の債務に連帯責任をもつこととされます。
(科学出版社――「国際商業貿易法律と実例」より 整理・翻訳:ken)
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