法人・甲は自分でつくった独資企業を経営していましたが、忙しかったため、この企業の経営と管理の代理権を弟・乙に譲渡しました。しかし、乙が市況をよく分からず、連年損失となりました。この結果、50万元の債務により、甲はこの独資企業を解散せざるを得ませんでした。

　Ｑ：（1）独資企業の事務管理をどのようにしますか。

　　　（2）独資企業の債務をどのように弁済しますか。

　Ａ：（1）独資企業の投資者は自ら経営と管理をすることが可能です。また、民事行為能力をもつ人へ委託あるいは代理をさせてもかまいません。

　　　（2）法人・甲は投資企業の投資者です。乙は企業事務の管理を委託されていました。そのため、甲は自分で企業の債務弁済責任を負います。すなわち、甲は自分で独資企業の財産または個人の財産で債務をすべて弁済しなければなりません。

　（科学出版社――「国際商業貿易法律と実例」より　整理・翻訳：ken）