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張怡寧、卓球界の「無表情」な女王の実像は?
   2008-06-04 15:56:03    cri

        

 いつも無表情で相手に冷たい印象を感じさせる。だが、そんな彼女がアテネ五輪で観客に投げキスを送った。ゆったりと落ち着いて静かであるように「怡寧」という名前をもらった彼女だが、実は性格は正反対だそうだ。

 小さいころから活発な性格で、女の子ながら「ガキ大将」だった。遊ぶものも、縫いぐるみではなく、男の子が好きなモデルガン。飾りとして壁にかけてあった「中国剣」は彼女の手にかかって、壊れてしまった。そんなお転婆な彼女の運命を変えたのが卓球との出会いだった。

 5歳のとき、両親に幼児向けの卓球クラブに連れて行かれ、初めて卓球のラケットを手に握った張はすぐに、この競技に魅せられた。小学4年のとき、北京のスポーツ名門学校、什刹海スポーツ学校に入学。そして13歳で北京代表入りし、2年後には国家代表としてデビューした。

 プロデビューして間もなく迎えた第8回全国運動会(日本の国体にあたり4年に1度開催される)で、李菊、喬紅、斉宝華など当時のトップ選手をすべて打ち破り、一躍名を馳せて「名将の殺し屋」などとも呼ばれた。また、個人初の国際大会となる第45回世界選手権(1999年)では、いきなり準優勝という成績をあげた。

 試合中の張怡寧は、いつも感情を顔に出さず、リードしても、されていても落ち着いていて、相手との激しい打ち合いは幻のような変化球を織り交ぜながら、淡々と打ち続ける。

 だが、まったく喜怒哀楽を表に出さないのかというとそうではない。アテネ五輪の決勝で、朝鮮のキム・ヒャンミ(金香美)を4ー0のストレートで破り、個人初の五輪金メダル獲得が決まった瞬間、観客に投げキスを送り、コーチと抱き合って優勝を喜んだ。厚い雲を突き抜けて照らす太陽の光のような満面の笑みだった。

 生まれ故郷の北京で、まもなく五輪が開かれる。そのときにどんな表情を見せてくれるか、楽しみだ。(編集・翻訳:鵬)

 

 張怡寧、1982年10月、北京で生まれる。168センチ。

 現在、世界ランク1位。

 主なタイトル:

 1999年、第45回世界選手権個人戦(オランダ・アイントホーフェン)でシングルス2位

 2000年、国際卓球連盟(ITTF)プロツアーファイナルで優勝

 2003年、第47回世界選手権個人戦(仏・パリ)でダブルス(王楠と)優勝、シングルス2位

 2004年、アテネ五輪でシングルス、ダブルスとも優勝

 2005年、第48回世界選手権個人戦(中国・上海)でシングルス、ダブルスとも優勝

 2007年、第49回世界選手権個人戦(クロアチア・サグレブ)でダブルス優勝

 2008年、第49回世界選手権団体戦で優勝、最優秀選手

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