8日午前、北京オリンピック聖火は、世界最高峰、チョマランマの頂上に到達しました。オリンピック史上初めて、トーチが高さ8844.43メートルのチョマランマ頂上に運ばれました。
登頂した隊員たちは英語、中国、チベット語で歓声を上げました。内容は英語では、"一つの世界、一つの夢"、中国語では「情熱をともし、夢を伝える」、チベット語では"万事めでたく順調であるよう"というメッセージです。
今朝3時に登頂が始まり、6時間あまりをかけて、聖火は中国登山隊員によってリレーされ、チョマランマ山頂で点火されました。
今回の登頂について、総指揮を務めた中国登山協会の李致新会長は、「大きな使命感を感じました。数年にわたる願いや夢が実現できました。同時に、われわれは世界への約束も果たしました」と語りました。
今回の登頂に備えて、中国登山隊はおよそ2年の訓練を続けてきました。そして、去年から、登頂の訓練も行ってきました。今年3月28日、隊員全員とコーチはチョマランマのキャンプに泊り込み準備作業に取り組みました。そして、4月22日までに準備作業を整えました。
今回の登山では北壁のコースが選ばれました。険しいところが多く、標高8680メートルから8720メートルの間は、特に険しいことで知られています。これについて、中国登山協会の于良ボク前会長は、「険しいところが多かったです。特に、ある場所では5メートルにわたって角度90度の垂直に近い壁になっています」と述べました。
登頂した隊員は2人の女性隊員を含めた12人からなり、チベット族、漢族、トゥ族という多民族で構成されました。ルブザハヅさんはその一人で、チベット族です。いままで、4回もチョマランマに登頂しています。今回の登山の前に、頂上に立った気持ちについて、「頂上に立って見下ろせば、すべてのものが視界に収まります。人とかものとか。向こう側のネパールの風景も見えました。なんだか空を飛んでいるような感じでした」と話しました。
今回の成功には多くの人の貢献がありました。これについて、中国登山協会の張志堅報道官は、「最後に登頂したのは少人数です。頂の上で聖火を揚げたも少人数です。ですから、登頂した人たちだけではなく、陰でこれらの隊員のために努力した多くの人々を忘れてはいけません」と強調しました。
チョマランマに運ばれたトーチの種火は、この後、ラサに保存され、6月、今全国で行われているリレーがラサに到着した後、合流することになります。(翻訳 朱丹陽)
|