中国石油天然気集団公司の責任者は1日、「第2四半期(4ー6月)、中国石油傘下の各製錬企業は石油製品の増産案により組織的な生産を続け、合理的に石油製品の在庫を手配し、最大限で石油製品の供給を確保しつつ、市場の安定化を維持させると表明しました。
また「安全の確保を図る前提で、中国石油傘下の各製錬企業は第2四半期において合理的に検査修理と生産を手配し、石油製品の油収率を第1四半期(1ー3月)の実績より0.5ポイント高める計画だ」と語りました。
最近、国内の一部地域で見られる石油製品不足、とくにディーゼル油の供給不足に応じるため、中国石油は第1四半期には原油加工トン数を昨年同期に比べ6%以上増やしました。また同時に、多方面のルートを通じて石油製品を調達し、市場に向けタイムリーに提供しました。地方製錬企業から製品調達を強化し、主導的に資源を交換しました。国際市場では原油価格が何度も天井を塗り替えたにもかかわらず、中国石油は第1四半期に石油製品を82万トン輸入しています。
安全な増産を確保するとともに、中国石油の各販売会社は生産・輸送・販売の連携と石油製品の調達に力を注ぎ、春の耕作、旱魃対策、被災後の再建、重点工事、交通機関、公共事業などの重点分野と一般ユーザー向けの安定供給を確保します。各地域の販売会社は生産企業の在庫を販売企業へ事前に供給し、重点地域での資源確保率を100%達成させています。
国内の石油製品供給不足の現状に対応するため、中国石油化工集団公司は3月24日から、鎮海錬化分公司で芳香族炭化水素の生産を制限する代わりに、ガソリンを増産する対策を始めた。装備の調整期間に鎮海錬化は、芳香族炭化水素を5000トン減産し、ガソリンを7000トン増産する見通しです。
華東、華南地域の石油製品市場の中堅供給業者のひとつとして、鎮海錬化は今年に入って製錬設備の高い稼働率を維持しています。1ー2月、原油加工トン数は同期比11%増の330万トンに達した中で、1月の加工トン数は月ベースでの最高をつくったのです。1ー2月、ガソリンの生産トン数は同期比15.4%増、ディーゼル油の生産トン数は10%増加し、2月のガソリン・ディーゼル油の累計油収率は07年を1.54ポイント上回ったのです。
最近、石油製品供給が不足している状況に対して中国石油の責任者は、「それには正常な要因もあれば、異常な要因もある」とし、「今年に入って、国民経済の穏やかな成長が続き、各産業の石油製品需要も穏やかに増加している。とくに南部では被災後の再建による石油製品需要が多く増加している上、春の耕作による需要の高まりが出てきて、石油製品の需要は相対的に増加している。一方、異常な影響も受けている。主に国際市場では原油高が持続し、国内でも石油製品が値上げされるという観測が漂い、値上げのうわさが飛び交っている。少数の企業は追い風に乗ってこれを買占め、金儲けに走っていることも石油製品供給不足の局面につながっている」と指摘しました。(新華ネットより Lin)
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