放送局の庭に、玉蘭(ハクモクレン)の花が満開です。先週初めはまだ白いつぼみでしたが、見る見る純白な花になり、見事咲きました。大通りでは、しだれ柳の枝も少しずつ黄緑に色づいていて、春の足音が聞こえてきそうです。日本は、今年の桜の開花が例年よりやや遅いと聞いていますが、皆さんのところの気候は、いかがでしょうか。
さて、玉蘭の花とともに、早春の北京の風物詩にもなっているものは、日本の国会に相当する全人代と政治協商会議の開催ですね。この二つの会議のうち、政治協商会議は金曜日に終わりましたが、全人代のほうは18日の火曜日に閉幕する予定です。
今大会では、農民工が初めて代表として選ばれたほか、新階層と呼ばれている団体の政治参加意識の向上も注目されています。新階層とは主として、非公有制経済の経営者や技術者、管理者、もしくはフリーの形で働いている高学歴の人を指しています。職業で言いますと、民間企業の創業者や自営業者、弁護士、会計士、外資系企業の管理職、技術者、金融や証券のアナリスト、税理士、芸能人などのマネージャー、さらにはフリーランスとして働く人などなどです。全国政治協商会議が提供したデータによりますと、現在、中国の「新階層」の人数は7500万人に達しており、この人たちは合わせて、およそ10兆元の資本を握っているとのことです。
今週の経済スクランブルは、最新の中国経済の動きのほか、引き続き両会議関連の話題を中心にお送りします。
ちなみに、3月13日の全人代休会日に、農民工代表の朱雪芹さんに北京放送のスタジオに来ていただきました。朱代表は研修生として広島で3年間滞在したこともあり、日本語での挨拶もお預かりしています。(Yan)
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