Q 中国は今年の年初に、レジ袋の生産、販売、使用を制限する通達を公布したようですが、中国のレジ袋使用の現状を教えてください。
A レジ袋の過度な使用と回収の不備で環境を汚染し、エネルギーの浪費を招いていることが背景として考えられてます。。中国プラスチック協会の統計によりますと、中国でのレジ袋の使用量は毎日30億枚以上に達し、中でも、野菜などの食事の材料を買う時に使う量だけでも毎日10億枚に達しています。
今、北京だけでも、毎年、廃棄されるレジ袋は23億枚に上り、それにより生じたゴミの量は14万トンに達し、生活ゴミ総量の3%を占めています。また、上海では年間19万トンのレジ袋がゴミになり、生活ゴミの9%を占めています。
また、現在、中国で使われているレジ袋は主として、ポリエチレンとポリ塩化ビニールを原材料にしているため、焼却処理すれば有毒ガスが大量に発生し、埋め立てにする場合は、分解されるまで200年はかかります。
Q 規制の詳細な内容は何ですか?
A 中国国務院弁公庁の公布した『レジ袋の生産、販売、使用の制限に関する通達』は、今年6月1日より、全国範囲で厚さ0.025?以下の超薄型レジ袋の生産を禁止し、また、すべてのスーパー、デパート、自由市場でレジ袋の有料使用制度を実施し、レジ袋の無料提供を禁じています。これを受け、国家品質監督検査検疫総局は6月1日の施行前に対象となるレジ袋の具体的な基準を制定する意向を示しました。
Q 一般市民のこの規制に対する反応はどうですか。
A 中国の新華社通信がインターネットで行った調査によりますと、83.25%がレジ袋制限に賛成し、57.66%がレジ袋制限は環境保護につながると考えています。
一方、86.88%の人は、その実施は難しいと見ており、そのうちの34.49%は「非常に難しい」と見ています。解決方法としては、55.55%がレジ袋に代わるエコバッグの無料配布と答え、22.36%が環境意識向上の教育、宣伝、22.09%が厳しい罰則の制定と答えています。 (Yan整理)
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