中国およびアメリカの品質検査部門は11日、2日間におよぶ消費品安全サミットを終え、共同で声明を発表しました。声明によりますと、双方は2国間の協力を強化し、中国の対米輸出製品の安全を保障することに合意しました。
同共同声明および合意に達した協力計画によりますと、両国の品質検査部門は、アメリカに輸出する玩具・花火・ライター・電子製品の4種類の製品に対する安全管理の面で充分な協力を進めていきます。中国の国家質量監督検験検疫総局も輸出製品のサンプルテストを強化し、問題があった製品のトレーサビリティーについて、アメリカ消費者製品安全委員会(CPSC)に協力を行います。双方は1年後に改めて計画を策定し、どの分野において協力を進めるかを決定します。
サミットに出席した質検総局の魏伝忠副局長は、「中国側は一貫して、製品の安全を高度に重視し、近年は品質向上のための一連の措置を実施してきた。今回の共同声明により、次のステージの重点をどこに置くかが決まった。中国はアメリカに輸出する製品の安全基準を高めることに同意し、またアメリカとの協力を望むものだ」と述べました。
魏伝忠副局長はさらに、「アメリカに輸出される中国製玩具には、一部品質に問題があるものもある。しかしそのほとんどは全て信頼できる品質だ。このたびアメリカ側からリコールされた玩具も、そのほとんどは後の調査によってアメリカ側の設計ミスによるものと判明している。そのほかにも、両国の品質基準の差異によってリコールされたものも、相当な数に上る」と語りました。
これに対し、CPSCのナンシー・ノード委員長代行は、「米中両国は製品の品質向上に関して『重大な進展』を遂げた。品質問題を解決しようという中国政府の厳粛な態度を深く実感した。両国の政府と企業が、この問題において、有効な協力を継続していくことを願う」と語りました。(09/14 新華ネットより)
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