第十期全国人民代表大会常務委員会第29回会議が29日に開催され、国家発展改革委員会の馬凱主任は、今年に入ってからの中国の国民経済と社会発展の実行について報告を行いました。その中で、「現在、経済成長の速度は依然として速く、構造調整は依然として立ち遅れたままである。経済発展に支払った代価が大きいので、潜在的なリスクを無視してはならない」と指摘しました。
馬凱主任の報告によりますと、今年の上半期、中国のGDPは11.5%成長しました。1月から7月まで、全国の財政収入は30.3%増えたものの、単位GDP当たりの消費エネルギーは昨年同期より2.78%下がり、下げ幅は去年同じ時期より拡大しました。さらに、住民の所得と消費も著しく伸びています。農民の現金収入は物価変動要素を除けば、実質上13.3%の伸び、都市部の人々の可処分所得は実質上14.2%の伸びを見せました。
一方、馬凱主任は経済と社会発展に5つの問題点があることも指摘しました。
一つ目は、固定資産投資、信用貸付、それから、貿易黒字の増加傾向。
二つ目は、省エネで直面している厳しい問題。
三つ目は消費者物価指数の伸び幅の拡大。
四つ目は自然災害などが、農業の安定的な発展と農民の持続可能な増収を阻害したこと。
五つ目、不動産価格の高騰などに代表される、民生の問題。
こうしたことを受けて、馬凱主任は、下半期の経済発展の重点課題は、経済のオーバーヒートの抑制、農村、農業、農民という三農問題の重視、省エネでの取り組みにあると強調しました。(Yan)
|