中関村経済区は北京市の西北部にあり、北京大学、清華大学、中国人民大学などの名門大学に隣接し、優秀な人材に恵まれています。また、1990年代から、中国IT産業の発祥地として、多くの海外留学帰国者を引きつけ、数多くの起業家が誕生しています。
北京大地豪城グループの取締社長洛勝さんは、東京大学建築学部の出身で愛知芸術大学景観デザイン学部を卒業しました。日本にいる13年間、洛さんは楽計画株式会社を設立し、日本の中部地区の9割以上の景観デザインプロジェクトに参加しています。2000年、洛さんは帰国して、中関村に北京大地豪城環境デザイン顧問有限公司を設立しました。
日本の中部地区では、90%以上の景観デザインプロジェクトや300以上の橋のデザインは洛さんの作品です。現在、日本にある洛さんの会社、楽計画株式会社は中部日本で一番大きなデザイン会社となり、毎年、数十もの国際景観デザインプロジェクトを担当しています。一方、中関村にある会社は主に中国の国内市場を対象としています。
「景観デザインを評価する基準はその芸術的観賞価値ではなく、地元の実際的な状況に合っているかどうかによる」と洛さんは話しています。
「異なる地区は異なる地理状況、気候条件、自然条件、社会条件を持っています。その地区の特色から出発し、地元の地域文化を結びつけることによって、デザインのテーマを見つける必要があります。また景観デザインには、都市計画学、景観学、植物学、環境生態学、建築学など、いろいろな学科の原理に基づいて計画やデザインを行う必要があります。例えば、住宅団地をデザインする場合、まずはその住宅団地の平均温度、マイナスイオンの指数、水と植物の配置、風向などの要素を考えなければなりません」
「その地区に適合するものこそ最も良いもの」。洛勝さんはこのモットーを堅持して、中国景観デザインの発展や景観デザイナーの育成に全力投球しています。(終わり)
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