本渓鋼鉄会社は中国で有数の大手鋼鉄会社で、100年の歴史を持っています。ここ数年、この会社は自主的な開発やハイテク導入などによって、新型鋼鉄企業に様変わりしています。
現在、本渓鋼鉄会社は、近代的な製鉄工場が建ち並び、近代的な圧延生産ラインが稼動しています。2001年から始まった第10次五ヵ年計画の期間中、中国は東北旧工業拠点を振興させる戦略的方針を実施しました。これによって、本渓鋼鉄会社は2001年から2005年にかけて、自主開発の道を選び、新型工業化企業を目指すことを決定しました。実は、2000年ごろから本渓鋼鉄会社は日増しに厳しくなった国内の鉄鋼市場で大きなダメージを受けました。再生のため、本渓鋼鉄会社は自力で開発することを決定しました。これについてウ天枕社長は、「この5年間、わが社が歩んできた百年の歴史の中で非凡な5年間でした。最初の3年間は、改革を行い、窮地から抜け出す段階でした。その後、会社の発展は軌道に乗り、順調に進展しました。それを踏まえて、我々は市場の動きを見極めた上で、改革を行うと同時に局面を安定させることに努力しました。そして、新型工業化の位置づけをしました。この5年間、本渓鋼鉄会社は合せて100近くの技術を更新しました。その中には、斬新な生産ラインを建設しただけでなく、古いシステムに大量のハイテク技術が導入されました。これで、わが社は精密度の高い鋼板を生産できる中堅企業の仲間入りすることができました」と、振り返りました。
この会社の第二製鉄工場にある、4号溶鉱炉は改造された高炉です。昔仕事の現場は、粉塵が飛び散り、煙りがもうもうと立つところでしたが、今は、広くて明るい清潔な所に様変わりしています。ここの設備を管理する趙健主任は、この新しく改造された4号溶鉱炉について、「この4号高炉ではコンピューター制御技術、液体圧延技術などが導入されています。ですから、社員たちは昔のようにボタンを押したりする操作がいらなくなっています。コンピューターの画面を見て、マウスを動かすだけで、遠隔操作ができるIT工場になっています」と、紹介してくれました。
このほか、この4号高炉は有害物質の排出を最小限に抑えると同時に、水資源を大いに節約しており、エネルギーのリサイクルも実現しています。
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