4月23日に閉幕したばかりのボアオ・アジアフォーラム2006年年度会議によって、中国最南端の海南省は再び世界の注目を集めました。急速な経済発展と恵まれた自然資源、海南省の発展は中国だけではなくアジアからも強い関心が寄せられています。
2003年10月、海南省は5人目の省長を迎えました。彼の名前は衛留成。
衛留成さんは1946年、河南省泌阳生まれの人で、北京石油学院探測学科の出身です。中国石油業界で30年以上の職歴を積み重ねた人で、1982年、衛留成さんは中国海洋石油総公司に入った後、1993年から1998年まで副社長を務め、1998年11月には社長、そして1999年には会長兼CEOになりました。中国海洋石油総公司での優れた業績により、2001年、衛留成さんはCCTVが選んだ中国年間優秀経済人物のトップ10にランクされました。その後、2003年には海南省の副省長に選ばれ、2004年2月には海南省の省長に就任しました。
サクセスした企業家から行政機関の長となった衛留成省長は、企業の発展にせよ海南省の発展にせよ、独特な発展の理念を持っています。
「経済特別区として、海南省の経済発展には地域性が特に強い。でも、今でも、海南省では農村人口が多くて、農村経済が51%以上を占めているため、農業の省であると同時に経済特別区であるという二重の身分を如何に調和して発展させるのか、それが大きな課題だろう」。
2000年から2005年までの第10次五ヵ年計画の期間中、海南省のGDP成長率は16.6%に達し、全国の第5位に輝きました。また、GDPは2000年の526億8200万元から2005年の903億元に上り、年間成長率は5年連続して10%以上を実現しました。1人当たりのGDPも2000年の6798元から、2005年の1万995元に増え、初めて1万元を突破しました。(つづく)
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