中国では、1999年から、春節、メーデー、国慶節の時期に、7連休のゴールデンウイークを実施するという政策が取られました。今年のメーデーは17回目のゴールデンウイークに当たります。中国には全国休日弁公室という組織があるのですが、その統計によりますと、1999年からこれまで、ゴールデンウイークによる観光収入は合わせて5600億元以上に達し、1日当たり42億元にのぼったということです。
ゴールデンウイークは、経済的にはすでに中国の観光業を発展させる重要な要素となっているということです。それだけではなく、世界観光機関が推計したところによりますと、観光業が1元の収入を上げると、関連業界に4.3元の利益をもたらすということです。ゴールデンウイークの期間中、小売業の販売額も著しく伸び、1日当たり2億元の売り上げを実現したそうです。
実は今回のゴールデンウイークでは、買い物の仕方に一つ新しい動きが現れています。それはクレジットカードの利用です。今まで、中国人が買い物する時、現金とかキャッシュカードをよく使っていますね。しかし今年に入ってから、クレジットカードの利用者数が急速に増えています。中国銀行連合会の統計によりますと、今年の5月1日から3日までの僅か3日間で、クレジットカードによる取引額は134億元に達しました。これは今年の春節ゴールデンウイークの同じ期間の3倍となり、特に外国や香港、マカオで人民元クレジットカードを使った取引額が50%以上も伸びたそうです。
支払い手段の変化は中国人の消費観念の進歩や、金融機関の健全化に関わってきそうですね。今、「銀連」マークの付いた人民元クレジットカードは、世界20余りの国と地区で直接使うことが出来るようになりましたから。(劉叡琳)
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