世界で初めて営業運転をしている上海のリニアモーターカーが4月末で試運転営業の段階が終り、正式な営業運転がスタートしました。リニアモーターカーは日本でも早くから開発に取り組んでいる問題で、大変興味がある動きです。

実は、リニアモーターカーと言えば、北京でも国際空港から市内の東直門まで建設しようという計画があるので、とても関心があります。北京の国際空港と市内が結ばれれば、私たち外国人も利用することが出来るようになる訳ですから、最初の上海のケースがうまく行くかどうかには、とても関心があります。人民日報のネットに掲載されていた記事によりますと、4月25日と26日の二日間、国や上海市など関係機関が上海リニアモーターカーの2年近い試運転の情況について様々な観点から検討したところ、順調にいっており、問題はないという結論に 達しましたそして、正式な営業運営にゴーサインを出したという事です。
上海の今のモノレールは、上海の浦東国際空港と地下鉄の竜陽路駅の間、およそ30キロを結ぶものですよね。これがうまく行ったということは、次に計画をしている上海-杭州間のリニアの建設も始まるといいのですが。
それは、2010年に上海で開かれる万博会場と杭州の間およそ170キロを結ぼうという計画ですよね。この計画について、この記事ではこのプロジェクトを中心になって進めている国家発展改革委員会の張暁強副主任のインタビュー内容を紹介していますが、建設の可能性は検討しているが、一部のマスコミが伝えたような「年内着工」などということはあり得ないと早期着工の可能性を否定しました。
なぜかと言うと、環境保護や騒音対策をどうするかといった技術的な問題もありますが、最大のネックは莫大な建設費がかかることです。今の上海リニアも1キロ当りの建設が3億元以上、日本円にすると45億円以上かかってしまっているということです。日本でもリニアモーターカーの開発研究はかなり早くから始まり、リニア新幹線を建設しようという話しも前々からあるのですが、やはり最大のネックが、この建設費の問題なんですね。(つづく)
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