新華社のネットに掲載されていた記事では、中国の大学生は一体どの位の生活費をどんな所に使っているかという興味深い調査結果が出ていました。
まず中華全国学生連合会と関係調査機関が、全国の大学生を対象にした調査によると、大学生が一学期に使った消費支出額は、4819元でした。中国ほとんどの大学では1学年は2つの学期からなっていますので、一年に換算すると9638元となって、何と都市住民の平均年収の8472元を上回ってしまったということです。
では大学生はそんな多額な生活費を何に使っているかということですが、天津の南開大学が北京、天津、河北省の大学生を対象に実施した別の調査によると毎月の支出額のうち、友達との交際費が84元、異性との交際費が79元、また携帯電話の費用が82元となっています。
その額だけを聞くとそれほど多いとは感じませんけど。平均するとそうなんですね。しかし中には、毎月電話代や友達との飲み食いにそれぞれ300元から400元程度使ったり、異性との交際費に500元以上使ったりする学生もいるようです。一方この調査によると、大学生の中で自分で生活費を稼いでいるのは1%にも足しておらず、半数近くが全額、親の仕送りに頼っているというのです。
この記事では最後に、こうして大学生は結構贅沢して生活しているのに対して、その親達は生活費を切り詰めたり、農閑期に出稼ぎに行ったりして懸命に子供への仕送りを続けている。大学生に対してお金の使い方に関する指導も行うべきではないかと提言しています。 (04/14 中村)
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