「音楽の散歩道」、今週は、中国の有名なアーティスト、閻維文(イエン ウェイウェン)さんの民謡アルバム「西域ラブソング」から、中国西北部に伝わっている民謡をお届けしています。
西域は本来、トルキスタンや地中海沿岸、ないし、西アジアまで広い範囲を指しますが、中国の領域内では、昔から、甘粛省の玉門関、陽関を越えると、もう西域とされています。中国は漢の時代から西域諸国と交流し始めました。歌や踊りなどを含む西域の文化もシルクロードから中国に伝わってきました。
歌手の閻維文さんは、「民謡の里」と呼ばれる山西省に生まれ、小さい時から、民謡を愛唱しています。歌手になってから、三十年間、閻さんは中国各地を歩き回り、歌に対するインスピレーションを得て、この「西域ラブソング」をリリースしました。
閻維文さんのアルバム「西域ラブソング」には、中国西北部の新疆、青海などに伝わるラブソング13曲収められています。閻さんのきれいな歌声からは、美しい天山、燃えているようなトルファン、静かな青海湖、そして、悠々自適の生活を送っている親切な住民とその恋のロマン、などなどが、目の前にありありと見えてくるような感じです。
今週の番組では、このアルバムからカザフ族の民謡「美しい乙女」、ウイグル族の代表的な民謡「アラムハン」、青海省の民謡「お月様が出たね」、カザフ族のラブソング「燕」と新疆に伝わる「夜明けまで待っている」あわせて五曲をお送りしています。どうぞお聞きください。
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