今晩は、ご機嫌いかがでしょうか?林涛です。
五月も下旬になり、北京はもうすぐ夏になろうとしています。といっても、今年の4月と5月は少しおかしな天気がありましたが、全般的に言うとまあまあでしょう?え?林涛は、いったいなにを言いたいのかって?知りませんよ。そうなことは!何しろおいしいものがあれば、槍が降ろうと鍋が降ろうと私は食べに行きますからね。
で、先日、また久しぶりに外食しました。その日は友人の家を訪ね、夕方になったので、夕食をうちで食べていけと勧められましたが、わたしは食べたいものがあったので、口実を作ってその家を離れ、東単というところにやってきました。食べたかったのは「猫耳朶」なんですよ。これは、中国麺の一種、シェルマカロニ風のもので、小さく手に取ったこねた小麦粉を指で押さえてクルッと丸めたようなものですね。ま、これも麺でしょうね。それが猫の耳のように見えることから、この麺のことを「猫耳朶」と呼びます。わたしはこれが作れないので、外食したときに食べます。で、東単には麺料理の店があり、そこに入りました。もちろん、この店には「刀削麺」などもありましたが、この前食べたので、この日は注文しません。そして「炒猫耳朶」、つまり肉や野菜とこの猫耳朶の炒めものを食べることにしました。もちろん、先に酒です。
酒は北京の地酒、アルコール度56の「二鍋頭」、つまみは、アヒルの水かきのからし味噌添え、ピータン、それにきゃべつの塩もみです。特にアヒルの水かきのからし味噌添えは歯ごたえがあり、美味かったですね。この林涛は調子に乗ってかなり飲みました。そしてもういいかとけじめをつけ、コップに入った酒を横に置きました。そこで店員さんを呼んで「炒猫耳朶」を注文。時計を見ると6時半近くでした。5時半にこの店に入ってすでに1時間近く飲んでいたことになります。このときには店内は客の数が増えて、かなりにぎやかになってきました。隣のテーブルではわたしと同じ中年の男性二人が、やはり「二鍋頭」を舐めながら、煮たピーナツ、豚レバーの韮炒めと豆腐鍋などをつつきながら歓談していました。そして'彼らは「刀削麺」を呼んで美味そうに食べ始めました。
で、その隣では若い二人のカップルが酒は飲まずに、わたしと同じ「猫耳朶」と肉野菜の煮込みを仲良く食べていました。
さあ、そろそろ本番に入るかと、残ったつまみを平らげ、といってもすべて小皿ですからすぐになくなります。そしてコップに残った酒を飲んでしまったところで、「炒猫耳朶」がきました。
みると、適当に茹でた「猫耳朶」に豚肉、ニンジン、セロリときくらげを加えて炒めたもので、葱と生姜の香りを出したのでしょう。うん、うまい、麺は歯ごたえが残り、野菜や肉と美味くミックスしてます。こうして店を出たのが7時過ぎ、酒が入っているので慌てずに帰りましたよ。酒とつまみもよかったし、「炒猫耳朶」は美味かったですね。
また、いつかかの店にいきますよ。
|