北京の9月は、とても爽やかな涼しい季節です。
夜、秋の涼しい風が虫の音をはこんできます。こんな静かな夜、母親の暖かい懐に抱かれる子どもは、やさしい子守唄を聞きながら、スヤスヤと眠ります。
子守唄は世界各地にそれぞれありますね。その音楽の特色は国や地域をよく表しますが、どれも母親の子どもへの深い愛を歌うものです。今回の民族メロディーは、中国各民族の子守唄を2曲、お楽しみください。
では、まずお送りしますのは、東北地方の子守唄です。この唄は、もともと中国東北地方の民謡ですが、そのメロディーがとても優しく美しいことで、中国各地に広く伝わりました。私も、子どもの頃、父親がいつもこの曲を歌ってくれた事を覚えています。そして、今は、母になった私も、自分の子どもによくこの子守唄を歌います。世界各地の子守唄は、おそらくこのように代々伝わっていくのでしょうね。
「東北揺藍曲」
次にお送りしますのは、モンゴル族歌手・モルコンさんが歌ったモーコ族の子守唄です。この唄はモーコ族の民謡を元に作られた子守唄「草原揺藍曲(草原の子守唄)」です。コルコンさんはここ数年、モンゴル族の民謡歌手として活躍し、彼女の歌声は 、高く澄んで透明感があります。特に、その心に響く独特の歌いまわしは、多くの人を魅了しました。
この子守唄は、モーコ族の雄大な美しいメロディーで母親の愛を表します。
「草原揺藍曲」
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